心臓は最も原始的な臓器のひとつであり、命に直結する臓器です。その臓器を自身の手で治療する心臓外科医は、重大な責任とプレッシャーがかかりますが、患者さんが元気になって帰られる姿を見ると、何にも代え難い喜びが生まれます。名大病院の症例数はバリエーションが多く、重症例も数多くあり、いろいろな手術をみることで、様々な経験をすることができます。今後は一時期中断していた小児心臓外科も再開されます。定期的なカンファレンス、症例検討も行っており、活発な意見交換や手術方針の共有ができるなど、学びの場は整っています。高齢者の人口の増加に伴い、今後ますます手術数の増加が予想されます。志のある方はもちろんのこと、興味のある方にはぜひ、扉を叩いてもらいたいですね。働きから改革をすすめ、女性にも働きやすい職場を目指しています。
1993年、愛知医科大学卒。大垣市民病院で外科研修を行い、研修を含めて7年間勤める中、名古屋大学胸部外科(現心臓外科)に入局。その後、名古屋大学大学院へ入学。臨床心臓外科手術だけでなく、心臓外科領域の研究にも従事している。