喉、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、膵臓、胆嚢…… 消化器内科医は内科の中でも関わる臓器の数が最も多いと言えるでしょう。それだけ、患者様の命に直に関わることができる、意義深い仕事です。名大病院消化器内科の特徴は、スタッフ数が多いこと。それに伴い専門領域も幅広く、上下部消化管、肝臓、胆膵領域、基礎研究など、様々なキャリアを持つ人材が揃っています。消化器系の専門医資格を取得してから帰局するメンバーが多いですが、さらに診療技術を向上できるように、大学ならではの難易度の高い治療に参加するなど臨床教育を行っています。そして、養った専門性を生かし、関連病院と連携してダイナミックな研究に取り組むことが医師キャリアを積むうえで重要な経験となります。例えば、肝炎ウイルスの研究では全国有数の規模で研究体制が組まれているほどです。研究量が、医療の質を生む。キャリアを迷っているみなさんも、その魅力を一緒に体感してみませんか?
1995年、名古屋大学卒。愛知厚生連昭和病院(現・江南厚生病院)で初期研修を終え、消化器内科に入局。大垣市民病院を経て、大学に帰局。上部消化管内視鏡(胃カメラ)を中心とした診療と臨床研究を専門とし、医局長としては、多様化する医師のニーズに応えられる柔軟な医局運営を目指している。(2019年3月まで医局長)
胃カメラを見たとき、衝撃を受けた。これで自分も患者さんを救うことができる。それが、消化器内科に進んだきっかけ。そして今、人を救えることもあれば、全力を尽くしても救えないこともある。「先生に診てもらえてよかった」。そう思ってもらうことに全てを注ぐ、古根先生の思いとは――。
2009年、名古屋大学卒。学生時代のポリクリで消化器内科を選択。ただ将来の進路は、消化器内科に選択肢を限定してはいなかった。卒業後、公立陶生病院で初期研修。消化器内科の研修を受けた際に、その仕事に魅力を感じ進路を決めた。同病院に勤務後、半田市立半田病院に異動。2016年より名古屋大学大学院に入学し帰局。