研修医時代に内科で研修し、最後に経験した麻酔科で、その幅広い臨床分野と"患者を守る最後の砦"としての麻酔科医の仕事に、大きな魅力を感じました。そこで3年目に名古屋大学麻酔科の門を叩き、麻酔の研修を始めました。名古屋大学医学部付属病院は重症症例が多数あり、全身管理を研修するには大変恵まれた環境でした。以後、「手術麻酔」「集中治療」「ペインクリニック」の魅力に取りつかれ、そのまま麻酔科医となり現在に至っています。皆さんには研修を通じて、全身管理の幅広い知識と確かな技術を身につけた、頼りになる臨床医を目指していただきたいと思っています。
家族の手術に立ち会った麻酔科医を見て、この道を志した柴田康之先生。"患者のためにできる最大限の努力をしよう"と新しい手技を開発するなど、名古屋大学医学部附属病院の環境を活かし、つねに麻酔学を追い求めている。柴田先生の考える「麻酔科医」とは。「麻酔科」の可能性とは——。
1997(平成9)年、広島大学卒。広島県での初期研修後も広島県にて麻酔科医として勤務。入局後、愛知医科大学を経て名古屋大学へ。研究にも力を入れている医師。
麻酔科医の醍醐味が忘れられなくて、他の診療科や出産を経て、麻酔科医に復帰した水野祥子先生。他大学も経験した視点から語る、名古屋大学医学部附属病院や麻酔科医局の魅力とは何か。集中治療の専門医を目指す医師が語る、未来とは——。
2002(平成14)年、三重大学卒。三重大学で麻酔科医となるが、結婚を機に麻酔科を引退。その後、家族の支えもあり名古屋大学にて復帰し、現在は当直も行う。週1日は研究の時間をつくり、自身と麻酔医学の成長をめざす。
東海地方の医療の中核を担う、名古屋大学医学部附属病院。麻酔科医局長として、働く医師のために最高の環境を整えようと青山正先生は日々奔走している。麻酔科医局の現状と将来。医師を目指す全ての人に届けたい想いとは——。
2004(平成16)年、福井医科大学卒。豊橋市民病院、市立四日市病院を経て名古屋大学医学部附属病院へ。現在は医局長としてチームをまとめる立場であるとともに、集中治療の最前線で、患者と向き合う日々を過ごす。(2015年9月まで医局長)
外科医や看護師などとチームとして動く麻酔科医。手術中、患者のそばに寄り添い、守り続ける存在でもある。出産を経て医療現場に復帰した赤根亜希子先生が見た、成長につながる仲間たち、支え合う仲間たちの存在とは——。
2007(平成19)年、島根大学卒。名古屋大学医学部附属病院で初期研修を受け、そのまま入局し麻酔科医として勤務。国際学会で最優秀演題を受賞するなど学会活動に力を入れていた。産休を経て復帰し、現在は日中のみの勤務体制。