救急というと、「初期診療が身につく」というイメージがあると思います。それはそれで大切ですが、より深く学び将来を発展させることが大切です。急性期病態を的確にとらえて緊急性を判断し、集中治療まで一貫して管理できるようになると救急管理に一貫性ができます。名大病院救急科は、実践と学術で日本や世界の救急医療をよりシンプルにまとめようとしています。急性期に共通する根底となる病態をより深く理解し、発展させ、応用し、急性期を管理する力を具体的に身につけることで、病気の根底から命を救うことを提案します。医学部卒業後も救急を指導できるものとして、集中治療を教えるものとして、自身を育てる環境を得ましたか。「ものまね」ではなく本当に急性期を理解して治せる医師、あるいは患者さんに共感できる急性期のプロが必要です。ERでレベルの高い治療とフロアマネジメントを行い、最高の急性期医療を実現させましょう!当教室は、急性期全身管理のプロフェッショナルを育てます。活動性の高い方におすすめです。
1993年3月、北海道大学卒。2000年北海道大学、2007年京都大学、そして、2014年名古屋大学に救急科を立ち上げた。学生時代はとにかく勉強し、一人前の医師になることを前提としたという。卒後も臨床の現場を離れずに、臨床・教育・研究の3つの柱を急性期管理医学に築いた。現在、日本集中治療医学会理事、救急科専門医、集中治療専門医として、急性期全身管理をグローバルに教育することを目標とし、急性期管理学の第一人者として国際的に活躍している。
医師に専門領域はあるものの、他の領域でも、その経験は活かせると考える沼口敦先生。彼がなぜ救急・集中治療の分野にいるのか、そこで何を考え、何を提供しているのか。他領域の医師から見える、この医局の魅力と、先生が得た医師としての強みとは——。
1996年、名古屋大学卒。小児科医として歩み続け、救急・集中治療分野に興味を持ち、小児専門医の立場で治療に参加。術後のことも考えた治療を心がけている。