日本人男性の部位別がん死亡率、第6位が前立腺がんです。近年増加傾向にあり、天皇陛下が前立腺全摘出手術を受けられたことは記憶に新しいと思います。さらに近年では開腹手術でなく、ロボット手術を選択する。そこにはれっきとした理由があります。出血が少ない、合併症が少ない、そして機能保存ができる。患者さんの負担を減らせる3大メリットがあるのです。名大病院泌尿器科では、後藤百万・前教授が日本泌尿器内視鏡学会ロボット部会のトップであったことから、ロボット手術の機会が豊富です。研修医の方々にも、この手術に触れるチャンスがあります!医局の方針は、「個々のいいところを伸ばす」。自由闊達な雰囲気ですね。だから、ロボット手術の他にも、抗がん剤や薬剤治療といった内科的な分野や、高齢者排泄ケア、女性の泌尿器疾患など自分の興味に応じて専門性を高めることができます。医局内には様々な専門性を持った先輩たちがいるため、幅広い分野を横断的に学ぶことができるのも魅力。若手のみなさんは、研究、手術、診療をトータルで経験し、一番自分に合った道を見つけてください。
1996年、神戸大学卒。初期研修を岡崎市民病院で終えた後、名古屋大学大学院医学系研究科入学。腎臓の移植に関連する研究を行う。その後、UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)留学、社会保険中京病院赴任を経験し、再び名大病院へ。
現在は診療科長として人事や医局のシステムづくりに尽力する。専門は腎移植、前立腺癌。
手術は大掛かりなものから、小さなものまで。さらに腹腔鏡手術やロボット手術など、様々な手法を取り入れている泌尿器科。ここで、臨床・研究・学会発表などをパワフルにこなす舟橋康人先生が、若い医師が活躍できるフィールドについて語る。
2002年、名古屋大学卒。アメリカ留学を経験し、国内外での学会において多くの発表経験を持つ。臨床でも研究でも新しい分野に注目し、アグレッシブに活躍中。