がん患者さんの中で、最も死亡率が高いのが肺がん。そしてこの肺がん診療や手術を任されるのが私たち呼吸器外科です。肺がんだけではなく、縦隔腫瘍や悪性胸膜中皮腫などの胸部悪性疾患や自然気胸をはじめとした良性疾患にも携わっています。豊富な経験のある外科医が多く、教育や指導の環境は整っています。先輩や上司を見て学ぶ機会が多いのが名大病院の魅力のひとつだと感じています。また、患者さんが多いため経験できる手術数も多く、短期間で技術が身につきます。研究では、他施設と共同で行うこともあり、最先端の技術を取り入れた手術法の開発やがんの遺伝子レベルの基礎研究などに勤しんでいます。臨床・研究ともに充実した環境で、自身のスキルを存分に発揮できる呼吸器外科で、一緒に働ける日を心待ちしております。
平成15年、愛知医科大学卒(医師19年目)。大垣市民病院で初期研修を終え、そのまま胸部外科で修練しました。6年目から国立がん研究センター中央病院で3年間レジデントとしてがん診療の基礎を学びました。その後名古屋大学で勤務し現在は医局長を担当しています。2016年には、肺移植トレーニングのためオーストリア ウィーン医科大学に留学していました。 当医局では、外科医として標準手術はもちろんですが、難易度の高い手術に対する手術手技を獲得し適切な治療戦略立てられる環境が整っています。また、手術の安全性を担保したうえで、新しい手術手技や医療技術を研究・実践できる場でもある。こうした姿勢を続けることが患者さんのため、将来の外科医療のためになっていると実感できます。