放射線科の仕事として分かりやすいのは、放射線治療だと思いますが、各診療科から依頼される画像診断に対しても大きな役割を担っています。私が学生や研修医の時に比べて医学の進化がめまぐるしい現代。MRIやその他機器など技術の進歩は、診断において発見できる疾患が増え、放射線治療や低侵襲治療の向上にも一役買っています。 名大病院は症例数が豊富で、様々な疾患に携わることができます。同時に全ての診療科と関わっていることで、幅広い知識を得ることできます。診療科間の連携も常に必要で、私たちが疾患を発見し伝えることで、助かった命は多数。放射線科の医師が医療業界全体を見ても少ないということあり、貢献できるチャンスは大いにあります。将来のキャリアアップを考えている方には、おすすめしたい分野ですね。
1997年、名古屋大学卒。中部ろうさい病院で初期研修を終え、名大病院放射線科に入局。放射線診断に従事し、専門はMRI診断と神経放射線。2016年7月から2018年6月まで医局長を務めた。(2021年3月異動)