産科婦人科は、生命の誕生から女性の一生まで関わる診療科であり、研究領域が広く、解明されていない病気がたくさんあります。そのため、産婦人科医には臨床や研究に対する熱意だけでなく、新しい知識を常に吸収しようとする積極性が求められます。
私たちの医局では、専門分野である周産期、腫瘍、生殖医療、女性医学のすべてを修練し、習得することができます。40以上の関連病院には、専門的な治療を行う大病院だけでなく地域医療に従事する中規模病院もありますので、これから入る医師の皆さんのニーズに合わせた選択ができます。将来、産科婦人科医として活躍するためにも、まずは幅広く知識を習得し基礎を固め、そこから専門性を高めていってほしいと考えています。また、もう一つの魅力として、診断から治療まで一貫して自分で行える点が挙げられます。臨床で疑問に思ったことを研究対象にして、その研究で得られた成果を臨床にフィードバックする方針で指導していますので、臨床と研究の両方で貢献できます。
今後は私を含めた医局員が国内外で活躍する医局を目指し、研究成果を新しい治療法として臨床応用させ、医学の進歩に貢献していきたいと思います。
1991年、岐阜大学卒。厚生連加茂病院で初期研修後、名古屋大学産婦人科に入局。4年目に大学院に入学し、大学院修了後は3年間常滑市民病院で地域医療に従事。その後名古屋大学産科婦人科に入局し、現在は准教授として臨床と研究を行っている。(平成29年4月異動)
現在3児の母である新美薫先生。多くの女性医師が活躍する産科婦人科において、子育てしながら働く先輩女性医師を手本に、現在フルタイムで臨床と研究に励んでいます。仕事と子育ての両立を可能にした医局の雰囲気、名大病院の強み、そして現在取り組んでいる名大伝統の研究とは——。
2004年、名古屋大学卒業。名古屋第二赤十字病院で初期研修後、産婦人科専攻医として勤務。医師6年目で大学院に入学し、学位取得。その後病院助教を経て、現在は産科婦人科講師。