私たち脳神経外科は、医局には40数名、地域の病院やリタイアされた先生方も含めると300名ほどのメンバーがおり、強力なタッグで支えられています。医局内はグループ制で組織され、脳腫瘍、脳血管内治療、脳卒中外科、脊髄・脊椎、下垂体・神経内分泌、機能的脳神経外科、小児脳神経外科の7グループが、各自で治療技術を高め、脳科学の発展に伴って広がる守備範囲に対応しています。この幅広さが、名大病院脳神経外科のいちばんの強みです。サブスペシャリティを持っている先生も多く、入局する先生方はさまざまな道が開かれているため、独自のキャリアプランをつくることができます。また、専門医を養成するために医局として教育プログラムの整備にも力を入れています。大学と多くの関連病院で脳神経に関わる症例を一通り経験できるよう、執刀内容にムラがでないように医局が調整し、その先生の希望に合うプログラム内容をきめ細かくサポートしています。
1999年、名古屋大学卒。脳神経外科専門医取得後、サブスペシャリティとして機能的脳神経外科手術に継続して携わる。2014年4月より病院助教として赴任し、2016年より病院講師、2019年より病院准教授、機能的脳神経外科グループの責任者に。また、若手スタッフには専門医の取得をサポートしながら、脳や神経に関わる分野の多様性やその面白さも伝えていきたいと考えている。 (2017年9月まで医局長)
名古屋大学は、成長できる場所。そう言い切る石川先生。先輩医師が立ち会いながら、若い医師が手術を任せてもらえる風土がそこにはある。救急車で運ばれてきた人が、自分が関わったことで、歩いて帰っていく。手術も、研究もやれる環境。懐の広い、名大脳神経外科の実際とは――。
2010年、名古屋大学医学部卒。半田市立半田病院での初期研修後、そのまま脳神経外科の後期研修医として勤務。2015年より名古屋大学大学院医学研究科に入学し脳神経外科医員となる。2016年に脳神経外科専門医取得。同年より名古屋大学医学部附属病院にて、脳神経外科神経内視鏡グループ所属し、同門専攻医に対する勉強会を担当している。2019年より一宮市立市民病院に勤務。