私たち病理部は、内視鏡検査や手術で病変などを、顕微鏡を使って診断を行っています。それと同時に、大学院で研究に没頭できる施設も充実しており、臨床病理学的研究や分子生物学的研究等の、最先端の研究が可能です。病理部は、臨床業務のみでなく、研究志向が強い方や研究にも従事したい方に向いていると思います。実際に他の診療科の医師が、研究や研究のプロセスに近い臨床をやりたいと希望されて、病理部に異動されることも多く、真理を追求したいという思いに応えられる診療科だと思います。また、比較的時間を自由に使えるので、子育てとも両立しやすく、私自身も子育てをしながらキャリアを積むことができ、スタッフのみなさんの理解と協力に感謝しています。診療科選びで迷われている方が多いと思いますが、少しでも興味のある方は、研修から入局と、一緒に働ける日を心待ちにしております。
1997年、名古屋大学卒。土岐市立総合病院で、1年の臨床研修後、名古屋大学大学院に入学。大学院卒業後、名大病院に勤務。子どもの小学校入学の際に、時短勤務で検査部の医員となるが、再度助教や講師を経て、現在は診療教授/准教授として病理診断業務に従事。
「顕微鏡と標本に向きあう、デスクワークに近い分野」と話す中黒匡人先生。基本的に患者さんと接しないが、自分病理の診断ひとつで人生を左右する重要な役割を担っているこの仕事に誇りを持っている。ライフワークややりがいなど様々な視点から、病理部の魅力や特徴について語る。
2003年、名古屋大学卒。大学卒業後、公立陶生病院にて臨床研修と病理後期研修を行う。その後、名古屋大学大学院を経て、現在は准教授を勤めている。