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代表インタビュー 形成外科

全ての診療科から頼りにされ、
Doctor's Doctorとして働ける。准教授 下山 芳江  先生

下山 芳江 先生

研究にも興味があった私が選んだ道は病理部。

私は高校生の頃から理系が好きで、何らかの研究職につきたいと考えていました。そして名古屋大学では医学の研究が高いレベルで行われていることを知り、入学を決めました。名古屋大学には基礎医学セミナーがあり、3カ月から半年かけて様々な分野の研究を経験することができます。この時に病理学教室に行ったのがきっかけで、病理の研究に興味を持つようになりました。同時に、その後の自分のロールモデルとなる上司も病理教室にいて、研究志向が強かった私に、臨床のやりがいも教えてくれたのも、病理部を選んだ理由のひとつです。卒業後、名古屋大学大学院に入学し、この時に結婚と出産を経験。これを機に産休や育休、時短勤務をしていましたが、子どもが大きくなり、再度常勤のチャンスをいただいて、現在は准教授として病理診断業務に従事しています。一度は退いても戻ってこられる環境や、上司や同僚の理解に感謝しています。

臨床医の道しるべを示す、重要な役割を担っている。

病理部では主に、内視鏡検査で摘出された生検の材料や手術で摘出された臓器を標本にして診断するなど、診断業務が中心です。がんであるのか、病変が取りきれているのか等を診断することを主体としています。診断結果を臨床の先生に伝え、その先の道しるべを提供することで、患者さんが良い方向に進むことを支えるのが私たち病理部のやりがいだと感じています。患者さんと相対さないのが、医者として物足りないと感じる方もいるかもしれませんが、臨床を行う上で重要な役割を担っています。基本的には時間をかけて顕微鏡と向き合うのですが、患者さんの状態によって「早急に診断してほしい」とお願いされることもあります。診断の精度を保つために、2人体制で確認していますが、このようなリスク対応できる組織を築くことで、患者さんが安心して治療を受け、元気に退院してもらうことができると考えています。

下山 芳江 先生

若手への指導レベルの高さが、
名大病院の魅力。

名大病院の病理医には、一般的な症例から複雑な症例すべてに対応するため、幅広い知識を持つ医師が多いです。また、すべての診療科から検体が出てくること、大学病院だからこそ集まる症例があるなど、経験をつめる環境が整っています。そして私もなるべく全ての疾患に対応できるように心がけています。准教授として、若手の指導を行っており、選択肢を広げるために、全ての分野について一通りの概要や少し踏み込んだ内容を教えています。やりがいをもって仕事を続けられるよう、「どの分野をやりたいのか」を重要視して指導に努めています。技術の進化が著しく、将来的には遺伝子治療や遺伝子に重きを置いた診療が進んでいくと思いますので、若手が遅れを取らないように、指導していくのが、私たちの役目であると考えています。

プロフィール

1997年、名古屋大学卒。土岐総合病院で、1年の臨床研修後、名古屋大学大学院に入学。大学院卒業後、名大病院に勤務。子どもの小学校入学の際に、時短勤務で検査部の医員となるが、再度助教や講師を経て、現在は准教授として病理診断業務に従事。

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