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代表インタビュー 化学療法部

腫瘍を通して患者さんを診る。死の間際まで、最善を尽くす。柴田剛志先生

柴田剛志先生

生命誕生、女性の一生、広範な分野。
最後まで自分の手で貢献したいという
想いがあった。

産科婦人科医になることを決めたのは、研修医時代に産科婦人科の研修に行ったとき。生命の誕生やがん患者の治療、そして女性の一生まで幅広い領域で活躍したいと思ったことがきっかけです。また、診断から治療まで一貫して携われることも私にとって大きな魅力。他の診療科もまわりましたが、最終的に産科婦人科に入局しました。
入局4年目に大学院に入学、修了後は常滑市民病院で地域医療に従事。当時、病院の産科婦人科医は私を含めて2人で、お産から分娩、手術まで、自分の手で行いました。小さな町の病院ということもあり、専門的な治療をする機会はそうありません。しかし、この3年間でジェネラリストとして幅広い知識を習得、さまざまな臨床技術を身につけることができました。この経験は地域医療にかかわる先生方の気持ちを理解する、貴重な財産になっています。

医学の未来を切りひらく種は、あなたの疑問のなかにある。

産科婦人科は扱う分野が広く、未だ解明されていないことが多く存在します。言い換えれば、可能性に溢れる未開の地。この空白に満ちた領域で取り組んでいる研究が、難治性卵巣がんに対する免疫療法です。卵巣がんは再発した場合、現在のところ抗がん剤では完全治癒できる可能性は極めて低い。そのため再発した卵巣がんを治療するだけでなく、再発を防止するあらたな治療法の開発が望まれています。免疫とは人間だれしもがもつ力。その生気でがん細胞を破壊する免疫療法は、臨床応用につながれば医学の進歩に大きく貢献できると考えています。こうした発見の背景にあるのが、当局独自の研究スタイル。臨床で疑問に思ったことを研究対象として、その成果を現場にフィードバックしています。疑問は次世代の医療をひらく鍵。ぜひ好奇心と探求心をもって、未知の領域に挑んでほしいと思います。

柴田剛志先生

医師である以上、学びに終わりはない。
成長し続ける人材で溢れる医局にしたい。

私たちの診療科では、患者自身が治療方法などを選択する「インフォームドコンセント」を導入。適切な運用のため、必要な医療情報を患者に理解してもらうことが欠かせず、医師には一層のコミュニケーションが求められます。こうした時代の流れとともに、医師が果たすべき役割も変化。医師にはあらたな事柄からどん欲に知識を吸収する姿勢が必要となります。名古屋大学に根づく、個々の学びを後押しする風土。40以上の関連病院が存在し、専門医療から地域医療まで、医局員のニーズにあわせ知識や技能を習得することができます。医療という広大な大地に踏み出すみなさん。恵まれた環境のもと幅広く学び、興味をもった分野を追究してほしいと思います。人一倍成長したいというきみ。どんなことでも、まず自分で考えましょう。そうすることで考える力がつきます。手術も自らの手でやり遂げる。先輩たちは助けたい気持ちをぐっとこらえ、あなたの成長を温かく見守ります。産科婦人科にすこしでも関心をもった人は、ぜひ来てください。私自身もみなさんとともに成長しつづけます。産科婦人科の未来を担う医師として、医学の進歩に貢献する医局の一員として、一緒にがんばりましょう。

プロフィール

1991年、岐阜大学卒。厚生連加茂病院で初期研修後、名古屋大学産婦人科に入局。4年目に大学院に入学し、大学院修了後は3年間常滑市民病院で地域医療に従事。その後名古屋大学産科婦人科に入局し、現在は准教授として臨床と研究を行っている。

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