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代表インタビュー 化学療法部

腫瘍を通して患者さんを診る。死の間際まで、最善を尽くす。柴田剛志先生

西田徹也先生

診断から治療まで一貫して携わる。
患者さんが回復する様子に喜びも増える。

血液内科の魅力は、悪性疾患を診断し、治療まで一貫して携われることです。白血病や悪性リンパ腫などの悪性疾患の場合、受け持つ患者さんの全員が治るわけではないですが、厳しい状況の中で治療を始めた患者さんが、社会復帰ができるまで回復していく様子をみると、血液内科でよかったとやりがいを感じますね。また、患者さんが退院した後も引き続き外来で診療することが多いため、患者さんとのつながりは非常に長く、関係も深いと感じています。そして血液内科が携わる領域は非常に広域です。造血器の悪性疾患を始め、貧血などの非悪性疾患、血液の凝固異常、さらに抗がん剤の使用による臓器障害や感染症など、多様な分野の知識を身につけ対応しなければなりません。医局では、臨床を積極的に行うことはもちろん、研究にも注力。臨床研究、治験や新薬の開発を行う基礎研究を進め、患者さんのベッドサイドでの疑問や問題を自分たちの手で解明するべく努力しています。

日本では得られない気づきと経験。留学での学びが今も生きる。

名古屋第一赤十字病院の血液内科で臨床、特に造血細胞移植の研究に努めていました。2004年から3年8カ月の間、アメリカのシアトルにあるFred Hutchinson Cancer Research Centerという研究施設で留学を経験。そこは移植分野の臨床や基礎研究において世界的に中心となる施設で、名古屋大学の血液内科とのつながりもあったため参加することができました。留学では日本での研究につながる知識や技術を習得しましたが、研究面以外でも学ぶことが多く、その後の生活にも生かされています。アメリカでは積極的に自分の意見を伝える姿勢と、ディスカッションの重要性を実感。また、アメリカの医師や研究者の働き方や考え方など、日本との違いを見る良い機会となり、とても有意義な時間であったと思っています。現在、先端医療・臨床研究支援センターの協力のもと、移植後のウイルス感染に対する細胞療法を臨床研究として進行中です。そのため、今後は細胞療法の分野をさらに追究し、これまで培ってきた知識や研究を生かし、患者さんへ医療として還元したいと考えています。

西田徹也先生

血液内科の知識に加え、他科との連携やコミュニケーションも必要不可欠。

血液内科の領域は、覚えなければならない知識が日々増えています。血液内科の知識だけではなく全身管理を行うための知識も必要となりますので、これから入局される方々には、知識と技術を身につけながら、他の科での研修や診療にも積極的に取り組んでほしいと考えています。患者さんやご家族との信頼関係を築くためにはコミュニケーション能力が必要となります。さらに治療が長引く患者さんは病気と闘うことへの不安や、ベッド上で過ごす生活での筋力低下など、様々なストレスの要因があります。それらのストレスケアや改善のために、様々な診療科の先生たちとカンファレンスを行い治療にあたるチーム医療。患者さんの治療を進めるにあたり、看護師や他のスタッフと協力しあえる環境は欠かせません。そのため、血液内科のことだけではなく、他科との関係を含め、広い視野で研修や診療に取り組んでもらいたいと考えています。

プロフィール

1995年、名古屋大学卒。初期研修後も名古屋第一赤十字病院で血液内科に所属。主に造血細胞移植の研究に携わり、2004年にシアトルのFred Hutchinson Cancer Research Centerに留学。2008年に名古屋大学に戻り、現在は血液内科医局長として、関連病院とも連携を取りながら診療および教育体制の充実を目指し取り組んでいる。

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