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代表インタビュー 消化器外科一

本当の意味で役立ちたいから
内科も外科も、トータルで。医局長加藤 真史 先生

医局長 菅原元先生

人のために頑張る人=医師。

私が医師を志した理由は、人のために努力する人になれるから。どんな仕事も、人のためにするものだけど、医師ほど人の生き方、命に関われる仕事はないと思いました。そして神戸大学医学部に入学。ヨット部に入部して、よく海に出掛けたものです。授業への出席より、ヨットを重視していたかも。今はさすがにヨットはやらないけれど、体力作りのために泳いでいます。長時間の手術に耐えるためには、体力が必要ですからね。
5、6年生になると実習が始まるのですが、神戸大学では、泌尿器科の人気度が比較的高かったことを覚えています。この診療科には、手術をはじめとした外科系の要素と、抗がん剤治療のような内科系の要素があり、診断から治療まで一貫してできるのが魅力でした。幸い、研修医として岡崎市民病院に配属された時、泌尿器科で腎臓移植を経験することができたため、自分は泌尿器科医として診断も移植手術もできる「トータルな医療」をやっていく、という決心ができました。

サンフランシスコに留学。 移植チームで日夜治療に没頭。

大学病院に勤務する医師は、臨床も研究も極めている人がほとんど。私もそんな医師になりたかったので、初期研修を終えた後、4年目には大学院に入学しました。研究テーマは、移植免疫、腎臓移植。早いうちに研究を経験しておけば、病態の特性を細かく知ることができるため、診断力が上がる。手術の上でも、自分が行う手技がどのような意味を持つのかを理解して進めることができます。大学院で移植の研究を行ったことを生かし、卒業後は海外留学も経験させてもらいました。UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)では、移植チームで手術を数多く経験しました。これが体力的にとてもハードだった。一番遠い場所だと、サンフランシスコからメキシコの国境辺りまで小さな飛行機で飛び、手術を行いました。最初はワクワクしましたが、だんだん夜中の2時くらいに呼ばれると辛くなりましたね。でも、ハードな環境下だからこそ、得たものがとても大きかった。その大学病院は規模が大きく、アメリカやアラブの大富豪も治療を受けていました。若いうちに様々な患者さんに出会うことができたからこそ、その患者さんの生まれ育った環境や社会背景を意識しながら診療ができるようになった。どんな人にも、真摯に向き合って診断や治療を行う自信がついたと思います。

医局長 菅原元先生

自由な医局はきっと、患者さん思いの医局。

先ほど、泌尿器科医は、「トータルな診療ができる」と言いました。初診から手術、術後管理まで、全てに携わることができる。だから本当の意味で患者さんに寄り添って、回復を見届けることが可能です。縦割りの組織がある医局では、こうはいかない。今は、医局長になって3年が経ちましたが、名大病院の泌尿器科では教授が声を荒げることもなく、全体的にとても穏やかであると感じていますね。この雰囲気こそが、患者さんを本当に大切にする姿勢つくりだしている。心からそう思います。若い皆さんにも、ぜひこの自由な環境で、自分の個性を伸ばしてほしい。初期研修ではあまり注目されない診療科かもしれませんが、患者さん目線で考えたら、やっぱり泌尿器科で医師人生を送ることが意義のあることだと思います。

プロフィール

1996年、神戸大学卒。初期研修を岡崎市民病院で終えた後、名古屋大学大学院医学系研究科入学。腎臓の移植に関連する研究を行う。その後、UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)留学、社会保険中京病院赴任を経験し、再び名大病院へ。
現在は医局長として人事や医局のシステムづくりに尽力する。専門は腎移植、前立腺癌。

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