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代表インタビュー 消化器内科

臓器別に理論が異なる難しさを乗り越えた先に「助かる」達成感がある。病院講師 宮原 良二 先生

宮原 良二 先生

医師=命を助けること。
シンプルな想いが学ぶ意欲につながった。

高校時代、メディアなどの影響で、白衣に身を包んで颯爽と行動し、高い治療スキルで世の中を圧倒するような医師に憧れを抱いていました。念願の医学部に合格した後も、「医師の仕事は患者様の命を助ける仕事だ」と考え、正義感をもって携わりたいと思い続けていました。そんな私の目には、胃がんや肝臓がん、膵臓がんといった悪性腫瘍を患う患者様の数が多く、多種多様な臓器の知識を生かして治療に取り組める消化器内科はやりがいのある分野に映りました。
初期研修医時代は、とにかく幅広い検査手技を身に付けました。胃や大腸のバリウム検査、さらに内視鏡検査や超音波検査などを経験して、それぞれの理論が異なるために、イチから学ばなければならない大変さに直面しました。しかし、困難と闘いながらも、それが実際に患者様に生かされ、治癒に至ったときには何物にも代えられない達成感を味わうことができました。

地域に、スキルの高い医師を送り出すために。

市中病院でたくさんの症例を経験した後に帰局しましたが、改めて自分のキャリアを考えたとき、内視鏡治療が一番興味深く、もっと追求したいと思うようになりました。そこで、名大病院では内視鏡の診断に関わる研究に重点を置いてきました。いま使われている内視鏡は100倍まで拡大できますが、それを500倍、1000倍といった倍率まで拡大したときにどこまで精度が保てるか、その評価についても研究しました。また、研究環境の整った大学ですが、その価値は地域の医療を底上げしてこそ発揮されるものです。私は医局長と言う立場で、研究の重要性も、それを将来還元する地域医療の未来も、両方見ています。地域のニーズに合う研究を、スピードを上げてやり遂げること。それが、医局のメンバー全員にとって大切なことだと伝えています。

宮原 良二 先生

内視鏡治療を究めて
疾患の完全治癒に貢献したい。

消化器内科は頭を使うだけでなく、手先や体を使う検査手技が多いです。内視鏡でも、上手な人はきれいな画像を撮影して正確な画像診断ができる。私たちの診療科では、そういったプロセスを実際に見せて、視覚的に理解してもらうことを大切に指導しています。手技を「体感しながら」身に付けることで、素早い判断と対応ができるようになる。これはある意味で外科医に求められる能力かもしれません。私がずっとテーマにしている内視鏡治療ですが、患者様への身体への負担を少なく治療することができ、外科的な手術に代わる完治へのプロセスとして有効だと期待しています。内視鏡だけで治療できる領域を広げていきたい。それがきっと、私のライフワークになると思います。
医師免許を取得して、約20年。その間に病気の質も手技もだいぶ変化しました。でも、変わらないのは、研究をベースにして、臨床を見つめ、地域医療の力になること。常に自分のやるべき研究対象と実現したい医療環境を描きながら、私自身、これからもキャリアを積んでいきたいと思います。

プロフィール

1995年、名古屋大学卒。愛知厚生連昭和病院(現・江南厚生病院)で初期研修を終え、消化器内科に入局。大垣市民病院を経て、大学に帰局。上部消化管内視鏡(胃カメラ)を中心とした診療と臨床研究を専門とし、医局長としては、多様化する医師のニーズに応えられる柔軟な医局運営を目指している。

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