知ってるようで意外と知らない!?
  • 医局Voice
  • 消化器外科一
  • 消化器外科二
  • 眼科
  • 精神科
  • 皮膚科
  • 泌尿器科
  • 耳鼻咽喉科
  • 麻酔科
  • 神経内科
  • 形成外科
  • 救急科
  • 化学療法部
  • 腎臓内科
  • 老年内科
  • 小児科
  • 総合診療科
  • 産科婦人科
  • 血液内科
  • 呼吸器内科
  • 中央感染制御部
  • 循環器内科
  • 消化器内科
  • 整形外科
  • 糖尿病・内分泌内科
  • 脳神経外科
  • 小児外科
  • 放射線科
  • 呼吸器外科
  • 病理部
  • 心臓外科

代表インタビュー 循環器内科

生死をさまよう人を前にあらゆる手段を駆使して貢献したい。病院講師 奥村 貴裕 先生

奥村 貴裕 先生

どんな患者様も回復に導く
医師になりたいと思った。

「医師家系」に生まれた私は、幼い頃から親の仕事ぶりを見て育ちました。私も自然にその道へ進むようになりました。医師としてのビジョンを固めたのは、初期研修医の頃だったでしょうか。重症の心疾患を持つ患者様の多くが容態の悪化によって亡くなられる中、ある先生は、そういう状況にある方に対して根気よく治療を重ね、最後には歩いて退院できるようになるまで回復させたのです。まさに、回復のスペシャリスト。私はその姿に強く憧れを抱きました。医学の専門知識をもって個々の患者様に向き合うことが医師の基本であるなら、私はその基本を十分に身に付けたうえで、さらに高みを目指したい。どんな状況に置かれた患者様も救えるだけの対応力を身に付けたいと思いました。そして、循環器の専門性に加え、救急医療や集中治療の学びを深めながらキャリアを積んでいきました。

心臓だけ診ていても順調な回復は目指せない。

大学卒業後は幅広く医療の現場を見たいと思い、すぐに入局せず、救命センターのある規模が大きい病院で研修し、その後、循環器内科に進みました。
また、循環器専門医の他に、救急科専門医や抗加齢医学専門医など、興味のある分野はどん欲に学んで専門医を取得していきました。ひとつの分野のスペシャリストではなく、回復のためのスペシャリストになりたい。そのための診断知識や手技はすべて身に付けたいと思っていました。実際、臨床に立つと患者様はいろんな疾患を併発していて、心臓の知識だけあれば回復に直結するということは、まずありません。いろんな視点から回復の可能性を探ることが大切で、知識が多いと、他分野の専門医の先生とのコミュニケーションがスムーズになるし、先生方の考えを共有しやすくなります。

奥村 貴裕 先生

医療界だけでなく、社会へ視野を広げて
治療法が確立されていない分野に挑む。

私にとって、重症心不全治療センターをベースとした中部地区初の心臓移植施設の立ち上げに関わらせていただいたことは、とても価値のあることでした。医療施設の地域格差により今まで救えなかった患者様を、地域間を超えた連携により救うことができる。私自身は心不全や心筋症に対する治療法の研究を続け、当地区でも安全に心臓移植や補助人工心臓治療が受けられることを目指しています。東海地域の心不全治療が大きく変わろうとしている今、新しい治療技術を積極的に取り入れていきたいと考えています。また、患者様とそのご家族の幸せにまで心を配りたいと思います。高齢の患者様は心不全を患ったのち、入院を頻繁にされるようになるケースが多いのですが、緩和ケアや、その他の意思決定のために、ご家族を含めて話し合いながら、サポートしていきます。さらに、「未病の医学」と言われますが、心疾患をどう予防していくかを考えることも必要です。医師として判断に迷ったら、回復のために患者様が必要としていることにまず目を向ける。その軸をブラさず、これからも歩んでいきたいと思います。

プロフィール

2000年、名古屋市立大学卒。循環器内科に所属しながら名古屋大学医学部附属病院 重症心不全治療センターの立ち上げに関わる。初期研修で循環器救急医療に興味を持ち、救急専門医および循環器専門医を取得。大学院4年目には大阪大学医学部附属病院にて研修し、移植認定医を取得している。

診療科HPへお問い合わせ