知ってるようで意外と知らない!?
  • 医局Voice
  • 消化器外科一
  • 消化器外科二
  • 眼科
  • 精神科
  • 皮膚科
  • 泌尿器科
  • 耳鼻咽喉科
  • 麻酔科
  • 神経内科
  • 形成外科
  • 救急科
  • 化学療法部
  • 腎臓内科
  • 老年内科
  • 小児科
  • 総合診療科
  • 産科婦人科
  • 血液内科
  • 呼吸器内科
  • 中央感染制御部
  • 循環器内科
  • 消化器内科
  • 整形外科
  • 糖尿病・内分泌内科
  • 脳神経外科
  • 小児外科
  • 放射線科
  • 呼吸器外科
  • 病理部
  • 心臓外科

代表インタビュー 中央感染制御部

腫瘍を通して患者さんを診る。死の間際まで、最善を尽くす。柴田剛志先生

八木哲也先生

呼吸器科や小児科、総合内科、整形外科など、多様な専門分野が集まり同じ道を進む。

医師を目指したのは、中学生の時に祖母と病院へ行ったことがきっかけです。昔から人のためになる仕事がしたいと思っていたので、病に苦しむ人の治療やケアをする職員の姿を見て、強く憧れました。初期研修後は呼吸器科医として勤務し、その後何人かの尊敬する先輩との出会いがあり、国立感染症研究所へ。そこではアメリカへの留学の機会をいただいたり、薬剤耐性菌や抗酸菌感染症などの研究を行ったりと、感染症の研究分野についての経歴を積むことができました。
その後国立長寿医療研究センターを経て、母校のために自分にできることをしたいと思い、名古屋大学中央感染制御部へ赴任。現在は臨床的な診療や感染対策をベースにした研究を行っています。感染症の分野は、感染患者さんに対して専門家としての診断を行う「個を対象にする面」と、また感染対策を行い広範囲へ広げないようにするという「診療科や組織を横断的に対象にする面」の2つの視点から病気を捉えることが非常に興味深く魅力だと感じています。現在は私を含めて9名の医師が所属しており、呼吸器科や小児科、総合内科、整形外科など、それぞれ異なる診療科の出身。多様なバックグラウンドを持つ人が集まり、一緒に仕事ができる環境はめずらしく、中央感染制御部の特徴でもあります。

広がる将来性と高まるニーズ。感染症の知識と経験で活躍の場を世界へ。

感染症の診療サポートや対策のマネジメントをするために、感染症専従ドクターがいる病院は全国的に多くありません。各都市の中核の病院に1人は在籍することが理想的な感染医療の環境ですが、特に東海地方ではそうした病院が不足しているのが現状です。そのため、今後感染症に関する知識と経験のある人材は各病院で要望されると予想でき、感染症専門医のニーズはますます高まるといえるでしょう。また、感染症に関する医療を行う人は、活躍の場が日本だけでなく世界へも広がります。例えばエボラウイルスやMERSなど、時代や環境の変化にともない新たに発見される感染症。診療経験や知識を生かして、そうした新興感染症を社会的にコントロールすることで、広い意味での公衆衛生学の分野に携わることも可能です。中央感染制御部に入局する人には、研究や診療を通して学びを深め、日本だけでなく世界をも活躍の舞台として見据え、将来的に羽ばたいてほしいと考えています。

八木哲也先生

主治医をサポートする立場で病気と向き合い、治療を提案する。

中央感染制御部では、診療のサポートと感染対策を行います。診療も行いますが、患者さんの主治医ではなく、主治医をサポートする立場から治療を考えます。感染症の専門家として、患者さんだけでなく、医師を始め多様な職種の方にアプローチをして、対策や治療方針への考え方を伝え納得してもらうことが必要です。また、感染症はどの診療科でも起こり得る病気。患者さんの特性や基礎疾患の治療内容も幅広く、そうした面も網羅的に把握した上で感染症を理解しなければなりません。そのため、知識や経験の多さ、コミュニケーション能力が求められますが、これらは医局で学びながら習得することが可能です。日常の診療での疑問の中に、意外と解決されていない問題もあるので、それらを吸い上げて答えを出せるような研究を行うことも可能です。中央感染制御部では専門分野は問いません。感染症の分野に興味がある方はいつでも歓迎します。

プロフィール

1988年、名古屋大学医学部卒。初期研修を経て呼吸器科医として勤務していたが、国立感染研究所へ主任研究官として移籍。在籍中にコロラド州立大学へ留学し、抗酸菌感染症や薬剤耐性菌の疫学などをテーマとした研究で感染症分野での経歴を重ねる。2008年に母校である名古屋大学の医学部附属病院へ赴任し、現在は教授として臨床と研究を行っている。

診療科HPへお問い合わせ