研究が好き!LOVE LAB 基礎医学研究者育成プロジェクト 名古屋大学医学部学生研究会

results
一覧へ戻る

results

2018.10.29
論文

6年太田和樹さんの学会発表報告

学会参加報告

名古屋大学医学部医学科6年 小児外科学 太田和樹

 

20181023~25日に東京の聖路加国際大学で開かれた第34回日本小児外科学会秋季シンポジウム/PSJM2018(第38回日本小児内視鏡外科・手術手技研究会)にて口頭発表を行いましたのでここに報告致します。演題は「学生実習で学んだ教科書にはない小児外科」です。

 

【研究内容】

本学における臨床実習は、5年生で1~2週間ずつの全科ローテーションと、6年生で7週間ずつ2診療科の選択実習を行います。小児外科だけで8週間も実習を行うことができる大学は全国でも珍しく、今回、私は選択実習で小児外科を選びました。実習を通して、実臨床での教科書との違いに驚きました。まず、胆道閉鎖症の診断において、胆道シンチグラフィーは行わず、術中胆道造影、肝生検で診断していました。また、鎖肛の診断において、教科書に書かれている倒立位X線は行われていませんでした。そして、食道閉鎖症の診断では、教科書では禁忌とも書かれている食道造影を行っておりました。これらの診療方法の是非について深く考察するため、過去の症例も調べて学生の視点から考察いたしました。

 

【感想】

日本小児外科学会秋季シンポジウムは、5月に開催される日本小児外科学会学術集会に並ぶ、小児外科における規模の大きな学会となっています。6年生は卒業試験が連続し、国家試験を目前とした状況でありながら、3つの疾患に渡って過去の症例を検討することは大変労力のいるものでした。しかし、今回学生で発表していたのは私だけであったようで、とてもやりがいのある学会発表となりました。また、全国の小児外科医との交流することができ、将来自分が医師となった後の進路を考える上でもとても有意義なものとなりました。学会会場は東京の築地で、ちょうど築地市場が移転したばかりのタイミングではありましたが、美味しい海鮮を味わうこともできました。

  最後に、多大なご指導をいただいた小児外科学の先生方、学会参加をご支援いただいた学生研究会に感謝いたします。


太田写真左.jpgのサムネイル画像 太田写真右.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像