研究が好き!LOVE LAB 基礎医学研究者育成プロジェクト 名古屋大学医学部学生研究会

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2016.10.14
論文

4年平松成美さんの学会発表報告

3回 日本糖尿病医療学学会 参加報告

                                                                  地域医療教育学講座 4年 平松成美


2016108日(土)、9日(日)の2日間にわたり、京都大学百周年時計台記念館にて開催された糖尿病医療学学会に、発表者として参加させていただきました。以下にその報告を述べます。


糖尿病医療学学会は糖尿病に関する医学的な分野(治療方法や技術、薬剤など)よりも、糖尿病患者やそれを支える医療者、家族、環境・社会の心と行動に焦点を当てた学会です。私が3年生後期の基礎医学セミナーで研究したテーマ、「糖尿病教室に対する患者及び家族のニーズ ―学生による糖尿病教室を通して―」がこの学会の目的に合致していたため、演題応募し発表させていただきました。具体的には、医療系学生(医学生、看護学生、薬学生、栄養学生)が行った糖尿病教室の参加者(患者やその家族)に対して教室終了後にインタビューを実施し、その内容を質的に分析して明らかになった糖尿病教育に対するニーズを研究成果として発表しました。医師、看護師など現役の先生方が症例発表をされている中、学生という身分で参加するのはとても緊張するものでしたが、自分にとってかなりの経験となりました。この学会は発表形式が特徴的で、私の場合、10分間の発表(オーラル)、4分間フロアからの意見、4分間コメンテーター(座長)からの総括・意見、という約20分間の構成で発表しました。また、学会参加者には一人一つメモ帳が配られ、時間内に伝えられなかった意見をそれに書いて各演題に用意されたパネルスペースに貼る(下写真)、というコミュニケーションシステムが設けられていました。こうしたシステムを通して、フロアの先生方から、ほかの糖尿病教室の様子や、どのようにしたら糖尿病患者にわかりやすい、印象に残る教室ができるのかなどといった貴重なご意見をいただけました。



                                                                                                              






 自分の発表が終わったあと、ほかの先生方の演題、そして臨床心理講座を拝聴しました。研究成果の発表よりも症例紹介の方が多く、糖尿病治療の現場の様子を知ることができました。糖尿病であることを受け入れられない、療養に取り組めない患者にどう接するか、どうアプローチするか、患者の行動変容のきっかけをどう見出すか、ということが常に議論の中心で、これは糖尿病に限らずほかの疾患(特に慢性疾患)の患者に接する際にも応用できるスキルなのだろうと感じました。また、学会参加者の先生方は、糖尿病専門医だけでなく、腎臓内科医、看護師、管理栄養士、理学療法士、臨床心理士など様々な職種で、糖尿病患者を支える臨床現場での多職種連携の必要性を改めて実感しました。私はまだ外来の実習を行ったことがないのですが、来年度5年生から始まるポリクリに今回学んだ点に注意しながら実習に臨もうと思います。

 

 糖尿病医療学学会の2日間、将来の臨床に向けて大変貴重な体験をさせていただきました。研究の間そして発表準備の際に多くのお時間を割きご指導くださった、末松先生はじめ地域医療教育学講座の先生方、緊張していた私を優しい司会で助けてくださった座長の任和子先生、千葉友里香先生、激励の言葉をくださった学会理事の石井均先生、ご支援くださったすべての先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました。