研究が好き!LOVE LAB 基礎医学研究者育成プロジェクト 名古屋大学医学部学生研究会

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2014.02.28
論文

4年勝田紘基さんの学会発表報告

Biophysical Society 58th Annual Meeting 参加報告

名古屋大学医学部医学科4年 勝田紘基

1. 概要
私は、2014年2月15日~2月19日にアメリカ・サンフランシスコにあるMoscone Centerで開かれたBiophysical Society 58th Annual Meeting に参加し、ポスター発表を行いました。ポスターは"MEMBRANE PROPERTIES AFFECT OPENING BEHAVIORS OF THE BACTERIALMECHANOSENSITIVE CHANNEL MSCL: MOLECULAR DYNAMICS STUDY" の演題で発表しました。細菌機械受容チャネルの一種であるMscLは脂質膜が薄いほど開きしやすくなるということが先行研究によって明らかにされていますが、なぜそのようになるのかは明らかになっていません。そこで今回私は2013年にノーベル化学賞を受賞した計算化学を用いて脂質膜の厚みの違いがMscLの開口に影響するメカニズムについて詳細な解析を行い、その結果及び考察について発表を行いました。


2. 当日の様子

本学会は生物物理系の学会では世界で最大であるため、アメリカをはじめ、ヨーロッパ・日本など世界各地から参加していました。学会ではScientific Sessionや口頭発表、ポスター発表などが行われました。私のポスター発表は最終日でしたが、予想以上に多くの研究者の方々とディスカッションをすることができ、今後の研究の参考となる質問も多く寄せられ、大変有意義なものとなりました。実際に英語を使って討論するのは初めてだったので少し緊張しましたが、ディスカッションをした研究者の方々はすごく親切に質問してくださり、また拙い英語でも理解していただけたので落ち着いて話すことができました。また、口頭発表やScientific Session では日本の学会以上に議論が活発だったほか、多くの研究者がユーモアを交えた発表をしており、印象深かったです。特に私は機械受容チャネルやイオンチャネルについて、また分子動力学シミュレーションについてのセッションに多く参加しておりましたが、日本の学会よりも多様な視点からの研究を知ることができ、たいへん良い機会となりました。


3.感想

海外に行くこと自体が初めてだったので、出発前は緊張していました。また、行きの飛行機の中であまり睡眠が取れなかったこともあり、初日は長旅の疲れの回復をするのが精一杯でした。また、日本とは異なり地区によって治安の良さが大きく異なっていたほか、滞在中にも銃撃事件がほとんどないとされているサンフランシスコ中心部で発生するなど自分の身を守ることにもいくらか気を遣わなければならないという経験もしました。学会会場も日本のそれよりもかなり広く、世界中の科学者が集まっている、ということを実感しました。非常にユニークなアイディアで実験している発表も多く、今後の自分の実験の参考にしたいものもありました。加えて、ポスター発表者には発表タイトルと著者、abstractが書かれたカードが50枚ほど協賛企業から渡されるなど、学会をより有意義なものにするシステムが充実していて良かったです。

最後になりましたが、ご指導くださった澤田康之先生をはじめ細胞生物物理学講座及びメカノバイオロジー・ラボの皆様、そして学会参加の機会をくださった学生研究会の関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。



Biophysical Society 58th Annual Meeting 参加報告.pdf