研究が好き!LOVE LAB 基礎医学研究者育成プロジェクト 名古屋大学医学部学生研究会

program

プログラムのメリット

将来のキャリアパスに活きる様々な能力や人脈を得ることができます。

研究プロセスが分かる!

テーマの発掘、それをもとにした研究計画を立て、論文を調べ、実験を行う。
さらに、結果をまとめ発表するといった、研究の流れを理解することができます。

研究リテラシーが身につく!

論理的思考力や英語力など研究の基盤となる力をつけるほか、
ディスカッションで自主性やリサーチマインドを育み、後輩の指導力も身につけることができます。

進路をサポートしてくれる!

臨床医となる場合にも役立つ論文業績をつくることができます。
Ph.D.取得のためのコースについてもサポートします。(博士課程大学院プレプログラム)

将来につながる出会いがある!

先輩後輩、同期とのサークルのようなふれあいの中で充実した学生生活を送ることができます。
また、他大学や海外交流の機会にも恵まれています。

日本の医学研究が活性化する!

研究する学生が増えることにより、研究室、さらには医学系研究全体の活性化につながります。
研究能力のある医師も多く輩出することが期待されています。

髙橋 雅英
TOPICS

研究を楽しむ若い力が、
基礎医学研究の未来を拓く。

髙橋 雅英:
名古屋大学 理事・副総長
名古屋大学大学院医学系研究科 分子病理学/腫瘍病理学 教授
前名古屋大学大学院医学系研究科長・前医学部長

PROFILE

現在、わが国では基礎医学研究者数が減少傾向にあり、若い研究者の育成が喫緊の課題となっています。探究心や研究者としての素質があるにもかかわらず、どんな研究分野があるのか、どんな研究者がその研究に取り組んでいるのか、そして、目的実現のために、どんな研究計画を立てて日々何をするべきなのか。彼らには、学ぶ機会が十分に確保されているとは言えません。このミスマッチを解消し、医学部生たちに基礎医学研究の真の面白さを肌で感じていただき、医学部卒業生のキャリアパスの一つに研究という道があることを示すために、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学では、4大学で連携し、基礎医学研究者の育成プロジェクトを行う運びとなりました。(※)
「鉄は熱いうちに打て」ということわざが示すように、若いうちの柔軟な考え方が、近い将来、新しい研究分野を切り拓くと言っても過言ではありません。名古屋大学医学部学生研究会が行う「基礎医学研究者育成プロジェクト」(※)では、医学部生が普段の授業ではなかなか学ぶことのできない研究計画の立案、論文の作成、研究発表などについて同年代の仲間と共に主体的に学ぶ機会が得られます。プロジェクトを通して基礎医学研究に取り組む楽しさをじっくり経験していただきたいと思います。ここでの経験が、研究内容そのものへの興味を深めること、そして、医学全般に対する見識をより深めることにつながるはずです。キャリアパスを広く考える機会にもつながるでしょう。
名古屋大学では共通機器センターを整備し、実験に利用する精密機器の取り扱いを専門の技術職員がサポートするなど、充実した研究環境を誇っています。ぜひ、自分たちの世代が新しい分野を切り拓くという気持ちで、仲間とともに、オリジナリティあふれる基礎医学研究の世界を経験してください。

(※)2012年学生研究会発足時。2016年から「世界をリードする次世代MD研究者・育成プロジェクト」として発展的に継承しています。

祖父江 元

研究の歴史と
融合的研究環境に恵まれた
名古屋大学医学部

祖父江 元:
名古屋大学大学院医学系研究科 神経変性・認知症制御研究部
特任教授 脳とこころの研究センターディレクター
元名古屋大学大学院医学系研究科長・元医学部長
前神経内科学 教授

PROFILE

名古屋大学医学部では医学医療をリードしてきた多くの研究者を輩出しています。1909年の石森国臣先生による睡眠物質の発見、1948年の高橋信次先生によるX線CTの先駆となる撮影法・回転横断撮影など、その分野は多岐に渡っています。先人たちの活躍は、たゆまぬ努力の賜物であり、今日では名古屋大学の研究風土の基盤となっているのです。また、名古屋大学医学部のある鶴舞という場所は愛知県がんセンター、国立長寿医療センター研究所、生理学研究所など、日本を代表する医療研究機関からもアクセスが良く、研究者たちが情報共有をしながらいい刺激を受けています。こうした、研究をする環境に恵まれていることに加え、臨床の現場においても約70の関連病院を有しているため、豊富な症例からコホート研究(観察研究)を行うことが可能です。この、研究フィールドの充実こそが、全国医学部の中で質・量ともにトップクラスを誇るコホート研究を実現。その多くが臨床に還元されています。名古屋大学医学部には、研究者と臨床の医師が相互に学び合い、日々新しいエビデンスが確立されていくという良いサイクルが根付いているのです。
融合の関係は、新しい研究フィールドの開拓においても重要です。現在、名古屋大学はグローバルCOEプログラム(※)の拠点として3つの中心的ミッションを設定しています。

1.神経と腫瘍に共通する機能分子の探求
2. 機能分子を軸とする融合型研究の創出
3.機能分子を標的とした治療研究の推進
参考:名古屋大学グローバルCOEプログラム 機能分子医学への神経疾患・腫瘍の融合拠点/
http://w3serv.nagoya-u.ac.jp/coemed/index.html

神経疾患と腫瘍は、実は深いところでつながっているのです。テーマの融合と人的融合。最先端レベルで研究し、疾患克服に向けた新潮流を生み出せると確信しています。臨床研究者、基礎医学研究者、名古屋大学・関連病院の臨床医、他分野、各研究機関、そして海外との融合をさらに進め、新しい時代の医学研究の担い手となる若手の活性化につなげていきたいと思います。

(※)2012年学生研究会発足時。2012年度に終了。