研究が好き!LOVE LAB 基礎医学研究者育成プロジェクト 名古屋大学医学部学生研究会

program

ご挨拶



  • 名古屋大学大学院医学系研究科長・医学部長 分子病理学/腫瘍病理学 教授 髙橋 雅英
  • 名古屋大学大学院医学系研究科 神経情報薬理学 特任助教  黒田 啓介
髙橋 雅英

研究を楽しむ若い力が、
基礎医学研究の未来を拓く。

門松 健治:
名古屋大学大学院医学系研究科長・医学部長 
分子生物学 教授

PROFILE

研究がないと、いまの医学は成り立たない――DNA二重らせん構造を発見しゲノムを解読したのも、ペニシリンを発見したのもすべて研究者だからです。名古屋大学医学部学生研究会は、医学部に進んだ学生たちに、医師として診療すること以外に、研究により疾患の根本に向き合って新しい治療法を開発するという選択肢もあるということを知ってほしいという考えから立ち上がりました。学生研究会の活動では、医学部生が普段の授業ではなかなか学ぶことのできない研究計画の立案、論文の作成、研究発表などについて同年代の仲間と共に主体的に学ぶ機会が得られます。また、学生研究会では研究成果の発表についてもサポートを行っています。国内外の学会や研究会に参加し研究成果を発表することで、専門分野やキャリアを超えた様々な人的交流が生まれ、自分に無い思考回路や論理性を持った人たちと切磋琢磨し合うことができる。これは医学を専門にする人である以前に、あなたという人が人生を歩むうえで宝物になることでしょう。実験に研究を進める上で必要になる各種機器においては、共通機器センターを整備し、精密機器の取り扱いを専門の技術職員がサポートするなど、充実した研究環境を誇っています。はじめは、研究の世界をすこし覗いてみようという好奇心だけでもかまいません。自分らしく、自分の疑問をぶつけてみようという若くて一生懸命な気持ちこそが、思わぬ発見につながる可能性だって、十分にあります。ぜひ、「臨床医」と同じ線上に「研究者」という選択肢があると知り、研究の面白さを体感してください。最終的に研究の道に進まなかったとしても、研究会で得た判断力や研究への向き合い方は、その後、大きな財産となるはずです。

黒田 啓介

「自分たちで考え実行する」という
爽快さを早く味わってほしい!

黒田 啓介:
名古屋大学大学院医学系研究科
神経情報薬理学 特任助教

PROFILE

皆さんは、研究に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。「楽しそう」、「没頭できそう」、「チャレンジング」といったポジティブなイメージと、「ハードそう」、「医者になるのと関係なさそう」といったネガティブなイメージではないでしょうか。

私が初めて神経情報薬理学の貝淵研究室を訪問したのは、名古屋大学の学部生の頃でした。研究を始めるなら早いほうがいい、というのは貝淵先生の持論で、私もそう思います。頭の柔らかさ、研究生活のハードさへの適応力があるのは若いうち。研究で世界にチャレンジしてみたい人は、少しでも早く研究活動を始めて、世界に挑んで欲しいと思います。自分の思いついたこと、自分の見つけたことが世界に認められるという体験は、とても楽しいものです。そういった研究の楽しさについては、インタビューとしてまとめてありますので、是非、一度読んでみてください。

一方で、研究は一部の人のためのものかというと、決してそんなことはありません。研究とは「疑問を見つけ、仮説を立て、仮説が正しいかどうか確かめる」という作業の繰り返しで、その過程で、文献を調べ、発表やディスカッションを行い、最終的に研究内容をまとめて論文を発表します。ときには、過去の常識や、教科書の内容に間違いを見つけることもあります。そのため、批判的思考、つまり物事を批判的態度で解釈し、客観的なおかつ分析的に理解することが非常に重要になります。そして、このような批判的思考を身につけることができれば、治療ガイドラインや最新の論文をただ読んで覚えるのではなく、その背景や欠点を含めて読み解けるようになります。皆さんが臨床医として目の前の患者さんのために新しい治療法を調べる際にも、必ず役立つでしょう。また、皆さんが大学院へ進学して博士号を目指したり、病院で症例をまとめて発表をする際にも、研究遂行能力があることは、大きな力になるはずです。「医者になるのと関係なさそう」などと思わず、是非一度、研究にチャレンジしてみてください。

名古屋大学医学部学生研究会は、クラブ活動の様に研究に参加できるよう、ベーシックコースとアドバンストコースの2コースを用意しています。まずは若い皆さんが研究に触れ、好きになり、研究がどういうものかを具体的にイメージしてもらうこと、ベーシックコースではそのような機会を提供していきます。ベーシックコースはいつでも参加可能なので、研究に興味のある人は、どんどん参加してください。そして、じっくり研究をしてみたくなった人は、是非、研究室の扉を叩いてください。アドバンストコースでは、研究室に所属して、研究を続けている方のサポートとして、先輩や同期とのミーティング、研究発表の機会、他大学との交流合宿などを提供していきます。それらの機会に知り合った仲間といい影響を与え合い、新しい考え方や行動スタイルを見つけて欲しいと思います。多くの基礎医学研究のルーキー達に出会えることを、心待ちにしています。